日産の20年仕様のGT500車両の現状について予想する

本当はトヨタ GRスープラとか、ホンダ NSX-GTについても書きたいところなんですよ。

ただ、2020年シーズン始まってからの日産 GT-Rの調子が悪いらしいんですよね。

モータースポーツ誌のコメント欄も荒れたい放題、言われたい放題の状況のようで。

 

それなら私も、ああでもないこうでもないと言いたいということで、ちょっとGT-Rだけ前倒しで書いてみようかなということで、今回は書いていきたいと思いますw

 

表題の通り、今回の記事は完全な“予想”ですから、基本的には事実とは異なるものとお考えください。

あくまで考え方の一つということで。

 

 

 

 

 

開発は未だ発展途上か

言ってしまえば、開発って本来終わりは無いんです。

どこまでやっても新しい問題が出てきますから。

ここで言う“発展途上”は、20年仕様として完成されているかどうかや、他社と互角かそれ以上の勝負を出来ているかという意味だとお考え下さい。

 

そう考えた時に、GT-Rは発展途上に居るのではないかと思うんですよね。

本日までにRd.2までが終わりまして、最高位は12号車カルソニックインパルの6位ですかね?

これは後にペナルティで順位が下がってしまうんですけれども、ここは純粋な車両の速さを考えますから一旦除外します。

 

予選タイムで言えばそこまで悪くないと思うんですよ。

当日のタイヤ、セッティング、ドライバーの調子等様々な要因が重なってやっとポールポジションが取れる訳ですから、それを考えると確か全車とは言いませんが、トップタイムから1秒以内のタイムで走れていた気がしますから十分でしょう。

 

ただ、決勝のペースが思ったより上がらないみたいですね。

オープニングラップで抜くことがあっても、基本的には防戦一方。

特に23号車がその傾向が顕著で、他社と比べた場合、どうしても気になる部分であります。

 

例えば、公式に出た発言ではないですから信憑性には欠けますが、昨今の新型コロナの影響で日産勢はしっかり自粛をした影響で他社と比べて開発が遅れているのではないかという指摘があります。これはこれで様々な問題がありますが…w

一方で、少なくとも23号車においては、ベースとなるセッティングが見つかっていないようで、速さを出し切れない状況にあるという話もあります。

更にはストレートで他社に追いつけない(トップスピードで5km/h前後の差)ことや、SUPER GTにおいて最も多くのチームにタイヤ供給をしていて、データも豊富で開発を進めやすいであろうブリヂストンを使うチームが、日産陣営は極めて少ないことなど、様々な指摘があります。

 

これらの点を考慮すると、GT-Rの開発は未だ発展途上にあるのではと思うのです。

 

 

 

 

 

エンジンパワー封印説

detectiveyuu-namania.hatenadiary.jp

前回の記事でも触れましたが、昨年度GT-Rは唯一プレチャンバーを導入せずにチャンピオン争いを繰り広げていました。

それが今年、噂(と言ってもほぼ確定?)では遂にプレチャンバーを導入したということで、飛躍的なパワーアップを達成していると見られます。

しかし実際には、先述の通りストレートで苦戦を強いられています。

パワーアップしているなら本来考えられない事態です。

 

この問題が起こっている理由として考えられることこそ“エンジンパワー封印説”です。

実はこのパワー封印は、日産では過去には確か2017年のRd.1からRd.3までと、2016年のもてぎ戦で実施されています。

これらはいずれも信頼性に問題があった為、レースを確実に走り切る為にやむを得ず実施されたものだったと記憶しています。

 

今シーズンの日産陣営の様子を見てみると、公式テストからプロペラシャフトに起因するトラブルが多発していて、ピット作業時間が長くなる傾向がありました。

それに伴って、走行時間も短くなりますから、エンジンに関するデータも不足していたことと思います。

 

つまり、駆動系トラブルの防止と、そもそもエンジン自体が増大したパワーに耐えきれるか依然として分からなかった為に、エンジンパワーを落としているのではないかというのがこの説です。勿論、理由はこれだけではないと思います。

実際、Rd.1は12号車のクラッシュに際しては「少しでもデータを持ち帰りたかった」という話があった気がしますから、これはセッティング云々だけでなく、こういうところにも繋がっていると考えられるのではないでしょうか。

 

裏を返せば、信頼性が担保できた時、GT-Rは真の力を発揮できるようになるということですから、その時が出来る限り来て欲しいものですね。

 

 

 

 

 

日産陣営は富士4戦に囚われていない?

先程エンジンパワーが下がっているという話をしました。

しかし過去2戦の富士予選タイムは、トップタイムから1秒以内に位置しているとも言いました。

富士スピードウェイは長いストレートが特徴のコースで、エンジンパワーがモノを言いますからGT-Rは必然的に厳しい筈。

ならばどこでタイムを稼いでいるか?それはもう、コーナーしかないですよね。

ということは、GT-Rはコーナーに関してはアドバンテージを持っているということになります。

 

今年は新型コロナの影響でイレギュラーなレーススケジュールを余儀なくされているSUPER GTですが、それにより全8戦中4戦が富士スピードウェイとなりました。

それにより、富士を制するものが今シーズンを制すると言われるようになり、トヨタとホンダも富士に特化した開発を行っていると言われています。

 

ですが考えてみてください。他の4戦はどこで開催されますか?

鈴鹿ともてぎですよね。この2つはいずれもテクニカルなコースです。

もてぎに関しては所謂ストップ&ゴーが多いコースですから、そこにおいては微妙なところですが、富士ほど長いストレートは無い上に、コーナーが多いという意味で、今回はテクニカルなコースとさせてください。

テクニカルなコースは、ストレートよりもコーナーの速さが重要です。

そう考えると、先程コーナーでアドバンテージを有するGT-Rが有利になるのではないでしょうか?

富士の4戦全て優勝したら80ポイント。これは確かに大きいです。

しかし、他の4戦全て優勝しても80ポイント。価値は全く一緒です。

そうなると、一概に富士だけを考えていられませんよね。

もし他社の逆張りをしていたとしたら、Rd.4終了時点ではランキング上位にGT-Rが全て入っている可能性があります。

 

確かにGT-Rの調子は悪いかもしれない。

でも、それを富士だけで判断するのは早いのではないでしょうか?

鈴鹿、もてぎでの結果を見て改めて考えませんか?

というのが、本記事の提案であり、何らかの事情で速さを封印していて、シーズン後半で巻き返しを図ってくるというのが本記事の予想です。

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

今年はGRスープラのデビューイヤーで、恐らくチャンピオンもGRスープラで既定路線。

ただ、やはりGT-Rには活躍してもらいたいですよね。

次は8月22日、23日のRd.3 鈴鹿戦。まずはここに注目したいですね。

所詮は予想記事ですから外している可能性の方が大きいですが、私は期待したいと思いますw

 

 

今日はこの辺で。

 

それではまた!