Rd.2までのSUPER GT 2020の結果から次の2戦を考える
先月ようやく開幕したSUPER GT 2020。
今年は2、3週間に1ラウンドのペースで開催され、恐らくは話題に事欠かないことでしょう。
さて今回は、今週8月22日、23日に開催予定のRd.3 鈴鹿戦に先立ち、ここまでの振り返りをしてみたいと思います。
GT-Rは先日フライングて扱いましたが、こちらでも少し触れていきます。
開幕戦を制したGRスープラ
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前々回の記事で、今年のGT500はGRスープラがチャンピオンを獲得すると書きましたが、実際に開幕戦で圧倒的な強さを見せつけました。
表彰台は勿論のこと、結局5位まで独占だったかな?
もっとも本記事ではカルソニックインパルが開幕戦チャンピオンの予想でしたから、その点では外してしまっているんですけれども…w
何ででしょうね…。1周目でクラッシュは驚きましたねw
第2戦では優勝を逃してしまいますが、それでもその強さは健在。
GRスープラの強さの秘訣は、やはりストレートスピードではないでしょうか?
2戦共特に長いストレートを持つ富士でしたから、他車を追い抜き、引き離すシーンを目にすることが多かったですよね。
決勝のペースも良かった一方で、気になるのは予選タイムの差。
何らかの理由で調子が悪かった車を除けば、そこまで各車大きな差ではなかった。
富士と言えど、あの長いストレートで1秒以上のマージンを稼げるかと聞かれたら分からないですが、少なくともGRスープラはここで稼いでいるのは事実だと思います。
すると富士よりストレートが短い鈴鹿、もてぎではどうか?
某誌によればほとんどのドライバーからの信頼を集めている一方で、乗りにくいというコメントをしているドライバーも居るようですから、ここら辺が気になるところですね。
ただエンジンパワーがあることはやはりプラスですからね。
コーナーが実際それ程速くなかったとしても、GT300は処理しやすくなりますから。
そういう点では、予選はダメでも、決勝で上がってくるパターンも考えられそうです。
GRスープラの快進撃をひとまず止めたNSX
今年はGRスープラの独壇場という声もある中、ひとまずRd.2で阻止したのはNSXでした。
Rd.2はむしろNSXの独壇場と言っても差し支えないレース展開で、予選でフロントロー独占の後、決勝では途中ARTAにアクシデントがありましたが、KEIHINが圧倒的なリードを築いてフィニッシュ。
Rd.1では決勝のペースに問題を抱えていたように見えたものの、それを見事に改善して見せたNSX勢でした。
次の2戦は鈴鹿ともてぎですが、この2戦はいずれもホンダのホームコースです。
必勝態勢で来るのは間違いないですが、それだけでなくRd.2でのレース内容が良かったことと、ストレートもコーナーもどうやらバランス良く速そうですから、ここからNSXの快進撃が始まるかもしれません。
GT-Rは柔よく剛を制せるか
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前回の記事でも書きましたが、熟成不足が指摘されているGT-R。
富士では決勝で苦戦する姿が見られました。
とはいえ、Rd.1に比べてRd.2では善戦する場面が多く見られたのもまた事実。
指摘されている開発の遅れを着実に取り返しているのは見て取れます。
ここまでのレースで、GT-Rが他車に勝っていたのはコーナリングです。
直線が遅いのに抜かれないということはコーナーで稼いでいるということですから、当然のことですよね。
一方で次のレースはコーナーが多い鈴鹿。
得意なコーナリング(柔)で、エンジンパワー(剛)を上回れるか?
今シーズンが混戦になるためにも、活躍を期待したいですね。
エンジンの開発が進み、信頼性も担保されて、直線も速くならないかな…?w
ここまで大混戦のGT300
Rd.1はGRスープラが、Rd.2はエヴォーラが勝利しているGT300クラス。
ランキング上ではこの2台が頭1つ2つ出ている状況ですが、他の車両も決して悪い状況ではないんですね。
様々な車両がバランス良くポイントを獲得しています。
レースでも様々な場所で熱すぎるバトルが展開され、実は今年の見所はGT500ではなく、GT300ではないかと思う位今年は凄い戦いを繰り広げています。
その中でもやはり凄かったのは、Rd.1のオリベイラ選手ではないでしょうか。
鉄壁のディフェンスを展開しながら、前の車両との差を確実に詰め、勝負を仕掛ける。
ちょっとこれはマズいんじゃ…という場面もありますが、それでもオリベイラが魅せてくれているという感動が大きい。
次戦以降もバトルの台風の目になってくれることに期待したいですねw
それともう1台気になるのは、X WorksのエヴァR8。
Rd.2ではドライバーを2人用意することができず、途中で強制リタイアという結果となってしまいました。
Rd.3はその心配は無さそうですから、ここで結果を残せなかった分、優勝を目指してチャンピオン争いに加わってもらいたいですね。
後は植毛GT-Rも…w
いかがでしたか?
変則的なスケジュールで進行している今シーズンですが、その中でチャンピオンを獲得するのは一体どの車か…!?
期待したいと思います。
今回はここまで。
それではまた!