SUPER GT 2020 最終戦の勝者とシーズンチャンピオンを予想する。
待望(?)のSUPER GTネタです。
今回は2020シーズン最終戦富士の勝者と、シーズンチャンピオンを予想します。
今年は両クラス大混戦で、特にGT500は理論上10台がチャンピオンの可能性を残しています。
GT500に関しては、実はシーズン開幕前にも予想をしていました。
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この時は単純に車種だけの予想でしたから、今回は現在までのポイントランキングを基に具体的なチームまで予想してみようかなと考えています。
過去の記事と比較しながら読み進めると面白いかも…?
それでは予想の方に移りましょう。
苦しいデビューイヤーとなっているGRスープラ
Rd.1では1位から5位までを独占したトヨタ勢でしたが、Rd.2では連勝ならず。
富士に帰ってきたRd.5では、戦略もハマり優勝しましたが、Rd.7まではこの2勝に留まっています。
ランキング的には決して悪くないんですよ。
トップに37号車KeePer TOM'Sが居ますし、14号車 WAKO'S 4CRも最終戦優勝で自力チャンピオン獲得の権利を有している。
他にも3台がチャンピオンの可能性が残っている訳ですから、決して悲観的な状況ではないんですよ。
ただ、詳細は後述しますが、ランキングトップに同率でホンダ NSXが居て、その2ポイント差に日産 GT-RニスモとこれまたNSXが居る。
ポイント上は圧倒的有利とは言えない状況です。
開幕直後はスープライヤーと呼ばれていた状況から考えると、かなり厳しいですよね。
そんなトヨタ勢に2つのニュース。
1つ目は、最終戦Rd.8の開催地がトヨタのお膝元で、かつGRスープラの得意なコースである富士スピードウェイであること。
気温については差があるものの、ノーウェイトである点についてはRd.1と同じ。
もっとも、ウェイトを積んでいたRd.5でも勝利していますから、今シーズンの富士においてここまで3戦2勝の富士は有利であることに間違いありません。
2つ目は、SUPER GTが2005年から始まって以来、1人チャンピオンが存在しないということ。
JGTCにまで遡れば存在したと思いますが、実はSUPER GTになって以降はシーズン通して2人共欠場していないチームがチャンピオンになっています。
このジンクスに引っかかるチームはトヨタ勢にのみ2チームあり、うち1チームがトップの37号車。
ただ一方で、37号車は「開幕戦勝利チームはチャンピオンを獲得できない」というジンクスを破ったチームでもありますから、もしかしたら今年もジンクスを破ってくれるかも…?
FR化はやはりハンデではなかったNSX
GT500は2014年から規定により全車共通のモノコックを使用していますが、これがFR向けのものだったのは有名な話。
それを無理矢理MR化して使って、接戦を演じてきた訳ですから、本来の姿であるFRとして使えば、有利であるという予想は当たっていたと言ってもいいでしょう!(笑)
と、まあこの話はこれ位にして。
このシーズン最多勝に貢献しているのは、17号車KEIHINでRd.2とRd.4の計2勝。
ホンダ勢で1番最初に良いセッティングを見つけたチームとも言われています。
この2勝が効いて、ポイントランキングも37号車と同率でトップ。
可能性はかなり低いですが、仮に37号車と同点となった場合、優勝数の多さからチャンピオンは17号車となります。
この同ポイント時に有利である点は、極めて大きいかなと思っています。
勿論、優勝の為に頑張らなければなりませんが、もしもの時に武器があるというのは心強い。
チャンピオンに1番近いチームと言っても差し支えないでしょう。
一方の100号車レイブリック、8号車ARTAはそれぞれ3位同率と単独5位。
100号車を3位同率と書いたのは、優勝数により厳密には4位であるものの、ポイント自体は同じである為です。
この3台はブリヂストンであり、パッケージングはほぼ同じ。100号車と8号車は不運に見舞われがちな今シーズンでしたが、最終戦で見事優勝を飾れるか楽しみです。
意地で2勝を遂げたGT-R
今期は本当に厳しいシーズンだと思っていました。
Rd.3で23号車モチュールオーテックが優勝した際、ドライバー2人が見せた涙はその象徴のように感じました。
過去3年間、シーズン1勝が多かった日産勢にとって、この段階で1勝できただけでも安心したことでしょう。
それが、Rd.6で23号車が予選クラッシュ、最後尾スタートからの勝利という所謂「テール・トゥ・ウィン」を達成。久々のシーズン2勝目を達成しました。
実はこの勝利が、今シーズンの大混戦の引き金だったと思っています。
Rd.6では12号車カルソニックインパルが2位、3号車クラフトスポーツモチュールが4位とそれぞれ好成績を記録。
但し、ここまで順風満帆ではなかった為に、今シーズン優勝の可能性があるのは23号車のみ。
更に、23号車はRd.2でのエンジン故障により、他のどの車両よりも早いRd.3で2基目を投入。走行距離は勿論のこと、性能的にも不利と見られます。
ただ、走行距離に関しては2017年のこともありますから、実は悲観的になる必要はないかもしれません。更に今年はレース距離も短かったですし。
日産勢の悪あがきが、最終戦を、シーズン全体をどこまでかき乱すのか期待です。
GT300クラスは2対1?
獲得可能ポイントはGT500とほぼ同じである一方、台数が多いためにその分獲得が難しくなっているGT300。
トップは56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rで、2位が65号車LEON PYRAMID AMG。その差は5ポイント。
3位は11号車GAINER TANAX GT-Rですが、更に差が開いてトップと13ポイント差。
少しのミスで、あっという間にポイント圏外まで落ちてしまうGT300において、この差はちょっと大き過ぎるようにも感じます。
そうなると、トップ2台の一騎打ちかと思いますが、富士優勝経験があり、ロングストレートを得意とするGT-Rの56号車と、作戦に定評がある65号車のどちらが制するか…?
表裏一体の戦いになりそうです。56号車と65号車なだけに…(笑)
本命は37号車と56号車。それでも本記事での予想は…
本命は非常にシンプルだと思います。富士に強い37号車と56号車が優勝し、シリーズチャンピオンも獲得する。
特に37号車は新型車のジンクスもありますから、俄然優勝の可能性が上がります。
それでも本記事が推したいのは、大穴の23号車です。GT300はそのまま行きます。
もしかしたらRd.8の勝者は12号車かもしれません。青い新幹線の異名を持つ12号車が、久々に富士でその姿を見せてくれそうな気がしています。
その好調に続いて、23号車が良いポジションに付いて、シーズンチャンピオンを獲得してくれないかと期待しています。
ただ、もう少しリアルな予想をすると、17号車がチャンピオンかなとも思っています。
実はチャンピオンになったことが無いんです。17号車は。
それで今年念願のチャンピオン獲得となれば、感動的であると思うんですよね。
という訳で、本命は37号車と56号車、対抗は17号車、大穴は12号車Rd.8優勝/23号車チャンピオン、65号車というのが本記事での予想です。
いかがでしたか?
SUPER GT 2020 最終戦富士は、日付変わって本日11月28日(土)が予選、明日11月29日(日)が決勝です。
今シーズンの最終戦は、熱いバトルが展開されること間違いなし。
激戦に期待しましょう!
今回はここまで。
それではまた!